カースメーカー
◆カースメーカー
黒いローブに身を包んだ男は、
君の気配に気づくと顔を上げた。
その時、男の胸に提げられた鐘が
かすかな音を放ったような気がした。
君はこの奇妙な男に話しかけてもいいし、
他をあたってもいい。
カースメーカー♂男はフードの奥からぼそぼそと語り出した。
「力で敵をねじ伏せようと考える者にはわかるまい。
"意思"を操ることがどれほどのものなのかはな・・・」
男は胸に提げられた鐘を手に取り、そっと打ち鳴らした。
奇妙な音色が響くと、あたりの騒音が聞こえなくなった。
「カースメーカー・・・そう呼ぶ者もいる。
だが、我らはこの鐘の音で生き物の心の奥底に潜む
願望や欲望をあらわにしてやってるに過ぎぬ」
男は再び鐘をそっと打ち鳴らす。
その響きは、いつまでも君の耳の中で木霊するかのようだ。
「生への渇望、死への憧れ・・・。
全てはお主の心の中にも潜んでいるのだ・・・。
あの樹海に潜む異形の生き物たちの心の奥底にもな・・・。
それがゆえに、我の呪言は必ず役に立つことだろう」
この奇妙な男の持つ力に興味があるのなら仲間に加えてもいい。
鐘の音で気分が悪くなってきたというのなら急いで他をあたれ。